蜜蜂のドレッサー

ゲランの香水や化粧品、美術館に行った記録やカフェ情報のブログです

三菱一号館美術館『芳幾・芳年-国芳門下の2大ライバル』へ行ってきました

東京駅から徒歩で行ける美術館!三菱一号館美術館にて開催中の、『芳幾・芳年-国芳門下の2大ライバル』へ行ってきました。

↓いつも展覧会のチラシが投影されている外観。

f:id:honeybee_dresser:20230314213607j:image

三菱一号館美術館とは?

2010年に開館した、19世紀後半から20世紀前半の近代美術を扱う美術館です。

建物はジョサイア・コンドル*1設計の三菱一号館を復元したもので、階段や暖炉のマントルピース等は元々の物を使っているので、そこも注目ポイントです。

チケット

当日券・日付指定券共に1,900円*2、17時〜21時のマジックアワーチケットは1,200円でした。

展覧会の感想

こちらの展覧会は、江戸後期を代表する歌川国芳の弟子、芳幾・芳年の作風対比や、江戸から明治への変遷による浮世絵の衰退期にそれぞれどう立ち向かっていったのかといった点にフォーカスしています。

浮世絵には全く詳しくないのですが、こちらの美術館が今回の展覧会後、長期休館に入るということもあり足を運んでみました。

国芳の弟子ではあるものの、芳幾・芳年を比べてみると同じ浮世絵でも全然違うと初心者でもよく分かりました。テイストも違いますし、線の描き方も異なっているなと感じました。

また、2人の比較として展示されていた無惨絵。こちらは生々しさ、流れ出る血のリアルさが怖いくらいだったので、そういったものが苦手な方は気をつけたほうがいいかもしれません。

個人的なポイント
  • 幽霊絵が好き

無惨絵が怖かった一方で、幽霊絵や妖怪絵系は好きなので楽しめました。

幽霊絵は歌舞伎役者が演技のために収集されていたのだとか。実際に見ることが難しいものをどう演じるのか、飽くなき探究心を感じました。

  • 気になっていた絵を見れた

以前、こちらの記事で取り上げた『朱雀門の月 博雅三位』が展示されていました。全然気がついていなかったのですが、こちらは芳年の作品でした。何かと縁を感じます。

  • 音声ガイドはアプリ

最近増えてきたと感じるのですが、こちらの展覧会も音声ガイドがアプリでした。家のWiFiでダウンロードしておきたいタイプなので、行って気がつくと落ち込みます。

上述しましたが、この展覧会後は長期休館となり、再開館は2024年秋頃の予定とのこと。

併設のミュージアムショップ、Store1894も取り揃えが面白いので、休館前にもう一度寄りたいと思っています。

 

東京駅近くでは、他にアーティゾン美術館へ行っています

 

honeybee-dresser.hatenablog.com

 

*1:鹿鳴館など、明治政府関連の施設や財界関連者の邸宅を設計している。

*2:今回の展覧会は日時指定なく入場可能なものの、日時指定券の利用・購入は可能というすこし不思議な仕様でした