今回は永青文庫にて開催された『 細川家の茶道具 ―千利休と細川三斎―』に行ってきました。
永青文庫とは
永青文庫は幽斎を初代とし戦国時代から始まった細川家の伝来品を保存・研究・公開しています。
アクセス
早稲田大学のキャンパスを眺めながら、リーガロイヤルホテルを通り過ぎて、肥後細川庭園の中にその建物が現れます。この細川庭園もその名の通り、幕末には細川家の下屋敷でした。
早稲田大学のキャンパス近くにある、大隈庭園も彦根藩・井伊家、高松藩・松平家の庭園であり、この地が下屋敷の集まる場所だったのだとしみじみ感じます。
展示
個人的な今回の展示の目玉は、下記3つでした。
同 花入 銘 顔回(添状あり)
沢庵宗彭筆 放下着
利休作と言われる茶杓とは茶会で遭遇したことがあり、それなりの数が現存しているのかなと感じています。しかし、添状がありまたその品に関わるエピソードが知られているものはあまりないのでは。エピソードのある品は、鑑賞しながらその事に思いを馳せられ、より魅力的に感じます。
今回の茶杓 ゆがみと、茶入 顔回はその点で目を引く品でした。
また、展示品を畳の上に展示するスタイルが新鮮な印象を受けました。実際に使っていたら、こんな景色なのかと想像しやすく、とても嬉しい展示方法でした。
細川家についてはあまり詳しくなく、茶道のお稽古で、伝来を尋ねられた際につい細川家と言ってしまう。
そして、細川ガラシャさんのイメージがある、等非常に荒い印象しかありませんでしたが、千利休時代からの名品がここまで散逸せず受け継がれ、博物館として一般に公開するって凄いお家だな、と認識を新たにするきっかけになった訪問でした。
⬆︎肥後細川庭園の眺め。都会とは思えない広さと植物が綺麗な庭園。
*1:15分は遠いように思いますが、キャンパスの周り等色々なお店があって飽きずに散策できました。