香水の書籍を紹介するシリーズ。なのですが、今回はポプリに関する本を読みましたので、番外編としてご紹介したいと思います。
こちら『香りの旅』というタイトルなのですが、元々の『想い出のポプリ』というタイトルから改題されています。
著者の熊井さんは、長年ポプリの研究をされている方です。
アメリカ・フランス・イギリスのポプリ
旅行先でポプリを買い求めたことがなかったのですが、ヨーロッパやアメリカではポプリがメジャーなようでした。熊井さんは各地でフラワー・ショップなどを訪れてポプリを購入したり、ハーブ園を訪れたり、ポプリ・ポットを鑑賞したりされています。
私は北海道でラベンダーのポプリを作った経験があるのみで、ハーブ園やポプリ・ポットを見た経験がなかったのですが、読み進める内にハーブ園に行ったり、色々なポプリを試してみたくなりました。
歴史上の人物とポプリ
ポンパドゥール夫人をはじめとした歴史上の人物がポプリを楽しんでいたことも考えつきもしなかったのでなんだか新鮮でした。
ディテールが分かると、歴史上の人物にリアルさが出てきますね。
スカボロ・フェア
何故か知っている、イギリス民謡。
繰り返される、『パセリ・セージ・ローズマリー・タイム』のフレーズに着目して、どんな由来なのか?を追っていきます。不思議な歌詞だとは思いつつも、何でか、までは突き詰めたことがなかったので面白かったです。
個人的な感想としては、香水の本だと思い込んで読み始めたのもあるかと思うのですが、色々な物にアプローチする観点がポプリで、今まで考えたことのないような視点から世界を覗くことが出来ました。