今回は東京都現代美術館にて開催された『クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ』展に行ってきました。
東京都現代美術館とは
日本の戦後美術を中心に幅広く研究、収集、保存、展示をするため、1995年3月に開館した美術館です。最寄りは清澄白河駅です。
ディオール展
最近、ブランドデザイナーに着目した展覧会が多い気がします。数あるブランド中でもディオールは正直、入店も憚られるような高級ブランド。服をじっくり見る機会なんてそうそうないと思い、見に行くことを決めました。
チケット戦
今回驚いたのはチケットの争奪戦が激しかったことでした。翌月分を前月の月初に一斉発売というシステムでしたが、その日中に全て売り切れに。なんとか確保したものの、とても同行者を募れる状況ではありませんでした*1。一般は2,000円なので、まあ普通の価格かなと思っていました。
また、当日券も一部出ていたようで、当日かなりの人が並んでおり驚きました。*2
展覧会
ディオールについて全く詳しくないので、このお洋服が見たくて...!という感想ではなく、今回個人的にいいな〜と思ったところを書いていきたいと思います。
- 展示の仕方が工夫されている!
沢山の展示があればあるほど、後半は集中力が続かなくなることがあります。
今回の展示では展示室ごとにテーマを感じたのは勿論のこと、展示品の色がグラデーションになるよう配置されていたり、オートクチュールを連想させる白い展示品で埋め尽くされた展示室があったりと移動する度に新鮮な驚きがあり、真新しい気持ちで見ることができ、あっという間に終わっていました。
また、どのように日本へ入ってきたのか、日本の生地を使った服の展示等、日本との関係を示す展示もあり、世界を巡る展示会でありつつ、日本での展示時の独自感がありました。
- 圧倒的な点数、展示内容
2,000円でこんなに見ていいの?と動揺するぐらい、沢山展示されていました。服飾に詳しくないけれど、実物を見ることでデザイン・布地の良さが感じとれました。
また、ナタリー・ポートマンがミスディオールのCMで着用していたのと同じデザインのドレスも展示されており、ウエストの細さに感嘆。
過去のCMを上映している部屋もあり、日本では見たことがないものもありました。中でも香水のCMは日本で見てない!と思うものが多く、非常に楽しめました。*3本当は色々な香水のCMがあるんだと感動しました。
- 図録
展示を見終わった時、珍しく図録を買い求めようと思っていました。
展示室内はほぼ写真が撮れましたが、図録用の写真の方が綺麗だろうと思ったこと、解説を読みながらもう一度見たいと思っていたからです。
しかし、今回発売の図録はどちらかというとアーティスティックな写真集で、あまり私の購入したい気持ちにあうものではありませんでした。イギリスで発売された図録*4は通常の?ものでしたが、展示内容が違うのかあまりピンとこず、こちらも購入しませんでした。
なお、GINZA SIXの蔦屋書店さんは上記の図録の他にもディオール関連の書籍が豊富で、おすすめです。
- 混雑度
土曜日、朝一番の回で入場しましたが、意外にも人と自然に距離がとれて、ゆっくり会場を見れるぐらいの人の入り方で、とても嬉しかったです。気に入った展示も立ち止まって見ることが出来ました。
まとめ
私にとっては憧れがあるけれど、着たり持ったりってちょっと難しい...という存在のディオール。
近くで見ることが、こんなに楽しいとは思ってなかったです。もう一度行きたかったけど、チケットがとれませんでした。
ディオールさん、また展示してほしいです...!
美しいグラデーションの展示。
対照的に、白い展示室。
ミスディオールのドレス。
*1:逆にキャンセルは無料だった気がするので、タイミングよくキャンセル分を買えた人もいた模様
*2:一方で、ディオールから招待券が出ていた雰囲気も感じました
*3:ナタリー・ポートマンのミスディオールのCMも好きなので、好きな構成やストーリーなのかも
*4:ヴィクトリア&アルバート美術館で開催された際の図録Christian Dior / Cullen, Oriole/ Karol Burks, Connie - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア